- 収入アップのための手段が分かる!
- それぞれ手段ごとのメリット/デメリットを知る!
本記事では、収入を増やすための方法を4つご紹介していきます。
はじめに断っておきますが、それそれの方法にはメリット/デメリットがあります。
全てにおいて文句なしといったようなやり方はまず実在しません。
増収額 | 確実性 | 苦労 | |
昇格・出世 | △~〇 | △~〇 | △ |
副業 | △~〇 | 〇 | 〇 |
転職 | 〇 | 〇 | △ |
起業・独立 | ×~◎ | △ | ×~△ |
詳しいご説明は以下の各項でしていきますが、どの方法にもそれなりの一長一短があるということはご理解いただけるかと思います。
もちろん、それぞれの優劣が全くないとは言えませんが、、
ご自身の性格や条件とも照らし合わせながら、どの方法がマッチしているのか考えてみましょう。
昇格・出世
まずは、今勤めている会社で働き続けて、給与・賞与のアップを狙うことについて。
終身雇用制・年功序列制という2つの基盤はだいぶ崩れてきていますが、それでもいまだこうした旧来の雇用制度を維持している日本企業は少なくありません。
今の仕事を精一杯やって成果を上げて、上司に評価してもらって、ゆくゆくは管理職、いや役員にまで、、
このやり方における最大のメリットの一つは、自身の環境を大きく変える必要がないということです。
今ある環境でのパフォーマンスを最大限にまで引き上げればいいいわけですから、比較的やるべきことは明確ですし、自身が慣れ親しんでいる範囲内の業務に集中すればいいわけです。
環境を変えるということはどうしてもストレスの大きいものですから、この点でのメリットは無視できないところがあります。
また、よほど競争の激しい会社風土でもない限り、それなりの期間勤めていれば、少なくともそれなりの昇進・昇給は期待できるでしょう。
会社の業務に関わるスキルを学んだり、資格を身に着けたりすれば、出世を更に早めるチャンスも出てきます。
ただし、お勤めの会社や業界によっては、以下のような問題点・リスクもあります。
ここに注意
- 実感できるレベルで給料がアップするまでに、数年、十数年と時間がかかる場合も多い
- 業績・市況次第では、努力しても報われにくい可能性がある
今の会社の給与レンジはどうでしょうか。
昇進・昇格に伴って金額が関数的に増加していくのであれば、今の会社で頑張るのも悪くないでしょう。
一方で、何年経ってもなかなか上がらないようであれば、考え物です。
また、会社全体の平均年収はそう低くはない場合でも、よく見てみると役職に就くまではほとんど増えない、なんてこともあります。
ご自身が出世できるまでに何年かかりそうなのかは、周囲の先輩や上司の年齢から逆算して考えておきましょう。
その他、人によっては今後、扶養すべき家族が増えることもあります。
家族が一人増えるだけで、当然発生してくる額も一気に増えてきますよね。
まだ先の話に思えるかもしれませんが、家族計画と今の会社での給与体系のマッチングは確認しておきましょう。
もう一点、会社や業界の業績の問題ですが、こちらも個人の努力ではなかなかどうしようもない部分があります。
いくら個人でノルマを達成し、利益を上げたとしても、会社全体が赤字決算を出してしまった場合は、ボーナス減額/全額カットなんて事態もあります。
もし、会社の業績が傾いてきている、あるいは業界の市場規模そのものがシュリンクしてきているのであれば、別の業界に籍を移した方がいいかもしれません。
業界によって、大まかな利益率の傾向は決まってくるものです。
平均利益率が3%の業界と、15%の業界とでは、明らかに後者の方が潤っていますよね。
その分、社員に給与や賞与として回せる額も増えてくるはずです。
数年後、数十年後に、今ある業界がどうなっているのかまで考慮に入れておくべきです。
副業
今の仕事を辞めることはあまり考えられないが、ある程度安定した額を稼ぎたいという方には、副業を始めてみることをお勧めします。
副業と一口に言っても、業種は極めて多岐に渡ります。
夜間のアルバイトの他、「Uber eats」を始めとする宅配サービス、フリマアプリなど、ご自身の本業の形態や勤務時間にフィットするものを探すのは難しくないでしょう。
月数万円程度の収入アップであれば、比較的短期間かつ容易に達成できるでしょう。
ある程度元手があるのであれば、株式投資やFXなどという選択肢もあります。
タイミングを逃さず取引を続けていけば、大きな利益を上げるチャンスもあります。
もちろん、何の勉強もせずに手を出せば、かえって損を出してしまうリスクもあります。
また、当然ですが、買った株の動きが気になるからと言って、平日の昼間に頻繁にスマホをチェックしたりしていては、職場で目を付けられかねません。
本業に支障が出ないようにしなければならないのは、どの副業でも共通して言えることです。
転職
給料・年収を増やしたいという方が本来真っ先に思いつくのが転職でしょう。
誰もが思いつくことではありますが、なかなか一歩を踏み出せないのは、今の仕事への心配、果たして転職先が見つかるのか、今から新しい仕事を覚えられるのかなど、つい不安要素に目が行ってしまうからでしょう。
しかし、次のような条件に当てはまる方であれば、一度転職を検討してみることをおすすめします。
ポイント
-
今の会社の給与レンジが低い、昇給が見込みにくい
-
会社、業界自体の業績が悪化傾向にある
-
働き方、職場の人間関係が合わず、心身のストレスが大きい
-
今の仕事は自分に適していないと感じる
必ずしも能力の高さが転職に求められる必須条件であるという訳ではありません。
上記でもご説明したように、同じ程度の能力を発揮して、同じ程度の頑張りを見せたとしても、そもそもの会社全体の業績、業界全体の需要如何で、会社の売上や利益は大きく変動しますし、ご自身の給与や賞与もそれに応じて増減してきます。
同じ程度の業務量、同じ程度の責務でも、手取りは前より多くなったということもあります。
また、今の職場ではなかなか評価されていなくても、より資質やスキルのフィットした職場に移ることで、より高く評価してもらえるようになるチャンスもあるでしょう。
一方で、転職に伴うリスクは以下の通りです。
ここに注意
- 退職金のトータル支給額が減る可能性がある
- 転職先の業務によっては一から勉強し直す必要がある
- かえって元の会社の方が合っていたという場合もある
まず、一般的に退職金は、勤続年数に倍率を掛けて算出されます。
転職すれば当然、元の職場での退職金はその時点までの額(場合によってはゼロ)、新しい職場での勤続年数も1年目から再スタートです。
一つの会社に長く留まるよりも、元の職場・転職先の退職金の合計が多くなるということはそう多くありません。
また、全く新しい業界に移れば、それまで培ってきた経験・知識が活かせなくなるということも、大いに考えれらます。
もちろんどこに行っても生きるノウハウもありますが、その会社・その業界でしか重宝されない知識・スキルも膨大にあるわけです。
転職先で活躍してしっかり稼ごうというのであれば、年齢に関係なく、貪欲に学ぶ必要があるでしょう。
同年代の生え抜き社員は、当然新入社員のころからその業界で経験を積んできたわけですから、彼らと同等以上の結果を出そうとするのであれば、当然楽なことばかりではないはずです。
3つ目に、転職してみてから、「やっぱり前の会社の方が自分には合っていたかも、、」と後悔する羽目になるリスクもゼロではありません。
ただなんとなく収入が増えそうだ、くらいの考えで転職活動をして、よしんば実入りのいい会社に移れたとしても、ノルマ、仕事内容のレベル、人間関係や職場風土がどうしても合わない、という場合もあります。
自分に合った職場が見つかるまで転職を繰り返すという方もいますが、これは相応の実績・能力のある方以外にはおすすめできる手法ではありません。
ご自身が働く上で大切にしている価値観,は何か、譲れないラインはどこか、逆に多少厳しかったりしても割と平気なものは何か、よくよく自己分析を重ねておくべきでしょう。
もし、今の仕事を続けていくことに対して不安材料が多いのであれば、一度転職を検討してみてはいかがでしょうか。
もちろん、転職活動を通じて、自己分析や業界分析をしてみた結果、下手に転職するよりも今の会社で頑張った方が得策、という判断に至ることもあるでしょう。
迷っているのであれば、転職サイトの診断や無料相談サービスで手軽にチェックしてみるのもいいかもしれません。
起業
最後にご紹介するのは、起業・独立して、自分自身が経営者・事業主となる選択肢です。
本記事でご紹介する方法の中では、最もハイリスク・ハイリターンな選択肢と言えるでしょう。
しかし、イメージされているほど狭き門という訳でもありません。
今いる業界で身に着けたノウハウを元に、ニッチな需要に向けたサービスを展開するなど、ご自身の経験を元に事業を展開することもできます。
売上が立たなければ収入もゼロになる可能性もありますが、うまくビジネスが軌道に乗れば、増益した分はそのまま自分の取り分とすることもできます。
転職や副業とは比べ物にならない額を稼ぎ出すチャンスもあるのです。
ただし、今まで会社の一部門だけで仕事をしてきた人にとっては、ビジネスにおける未知の分野が大量にあります。
営業力も人脈力もあるが、会社のキャッシュの仕組みが分からないという方は、自分で勉強するか、詳しい人間に経営に参画してもらうか、あるいは新たにプロの人間を探しださなければなりません。
また、自分の足でお客を見つけて取引を成立させなければ、当然利益も発生しません。
受け身の働き方が板に着いてしまっている人には、厳しいものがあるでしょう。
まとめ
以上、年収をアップさせるための4つの方法をご紹介してきました。
しかし、冒頭にもご説明した通り、これが正解!という選択肢はないのです。
また、リスクとリターンはやはりトレードオフの関係になりがちです。
自分はどの程度稼ぎたいのか、どの程度までならがんばれそうか、どこまでなら賭けに出られるのか、見極めることは簡単ではありません。
今回は、この言葉を引用して締めくくりとします。
人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのは莫迦莫迦しい。重大に扱わなければ危険である。
芥川龍之介『侏儒の言葉』