- 季節株で高い確率で利益を出せることが分かる!
- 具体的な季節株が分かる!
もしかするとこれを利用してかなり利益を出せるんじゃ…
一時期を把握すれば、株価が上がる前に株を買えるかもしれません。
季節株というものをご存じですか?
「いつもこの時期にこの株が上がってる…」
そう思ったことがあるなら、それは季節株というお宝かもしれません。
今回は、そんな季節株についてお話しします。
仕組みや傾向を詳しく知れば、利益を得るチャンスをより見抜けるようになるはずです!
季節株とは?
季節株とは、特定の時期に株価が大きく変化する株のことです。
なぜ、特定の時期に変化するのか?
理由は簡単で、その会社の商品・サービスの需要が季節の変化に大きく左右され、会社の業績も大きく上下するからです。
投資家もそれを見越して特定の時期に株を買うので、株価も顕著に上がっていきます。
では、実際にどんな企業が当てはまるのでしょうか?
ここで、アイスクリーム販売で有名なサーティワンを例に挙げます。
株価の推移とともに見ていきましょう。
言うまでもなく、サーティワンのかき入れ時は夏です。
そして、実際の2017~2021年のサーティワンの株価は次のようになっています。
どうでしょうか?
これらの株価チャートからも、どの年もサーティワンの株価が6月付近で上昇していることがわかると思います。
これは顕著な例ですが、季節株の株価は比較的に毎年同じような動きをするのです!
季節株は株価の予測がしやすく、利益を上げやすいことが分かってもらえたと思います!
サーティワンのように、特定の季節で需要が急上昇する商品・サービスを提供する会社。
これが季節株なのです!
春・夏・秋・冬の主な季節株
では、実際に季節株と言われる会社はどれでしょうか?
季節株の代表例を、春・夏・秋・冬ごとに見ていきましょう!
春
春と言えば、主に次のものが思い浮かぶでしょう。
春のイベント
-
入社式・入学式
- 花粉症の流行
- 引っ越し
①入社式・入学式に関連する株
入社式・入学式なら、スーツ、靴、文具等の需要が高まります。
そのため、以下のような企業の業績が上がると考えられます。
入社式・入学式で業績の上がる企業
- AOKIホールディングス
- 青山商事
- はるやまホールディングス
- コクヨ
- ナカバヤシ
- 三菱鉛筆
これらは入社式・入学式シーズン、つまり4月に入る前までには買っておけば上がる可能性の高い株と言えます。
②花粉症の流行に関連する株
花粉症の流行時は、その予防・対策として、鼻炎用の内服薬、鼻づまりを抑える薬、マスク等の需要が高まります。
そのため、以下のような企業の業績が上がると考えられます。
花粉症の流行で業績の上がる企業
- 武田薬品工業
- 大正製薬ホールディングス
- 小林製薬
- ロート製薬
- 塩野義製薬
- 第一三共
これらは花粉症のシーズン、つまり3~5月に入る前に買っておけば上がる可能性の高い株と考えられます。
③引っ越しに関連する株
引っ越しの際には、やはり配送サービスや家具等の需要が高まります。
そのため、以下のような企業の業績が上がると考えられます。
引っ越しで業績の上がる企業
- SGホールディングス
- ヤマトホールディングス
- 日本通運
- サカイ引越センター
- 大塚家具
- ニトリホールディングス
- ミサワ
- ナフコ
これらは引っ越しシーズン、一般的には4月に入る前に買っておけば上がる可能性の高い株と考えられます。
夏
夏と言えば、次のものが思い浮かぶはずです。
夏のイベント
-
キャンプ
- 旅行
- 水分補給やビアガーデンでの酒の嗜み
①キャンプに関連する株
夏休み中のキャンプと言えば、キャンピング道具や虫よけ用品、日焼け止め商品等の需要が出てきます。
そのため、以下のような企業の業績が上がると考えられます。
キャンプで業績の上がる企業
- ABCマート
- ワークマン
- スノーピーク
- アシックス
- フマキラー
- 住友化学
- ライオン
- 花王
- 資生堂
これらはキャンプシーズン、一般的には7・8月に入る前に買っておけば上がる可能性の高い株と言われています。
②旅行に関連する株
旅行も夏休みの定番で、ホテルや交通機関、旅客機、旅行サービス等の需要が高まります。
そのため、以下のような企業の業績が上がると考えられます。
旅行で業績の上がる企業
- 帝国ホテル
- ロイヤルホテル
- 京阪ホールディングス
- 日本航空
- ANAホールディングス
- 楽天グループ
- ニッコウトラベル
これらは夏休みの旅行シーズン、つまり7・8月に入る前に買っておけば上がる可能性の高い株と考えられます。
③水分補給・ビアガーデンでの酒に関連する株
夏に欠かせないのが水分補給やビアガーデンでのお酒。
つまりビール・ジュース等の飲料水!
そのため、以下の企業の業績が上がると考えられます。
ビール・ジュース等で業績の上がる企業
- アサヒグループホールディングス
- キリンホールディングス
- サッポロホールディングス
- 明治ホールディングス
- 伊藤園
- キッコーマン
- カゴメ
これらはビールや飲料水が最も売れる時期、だいたい6~8月に入る前に買っておけば上がる可能性の高い株と考えられます。
秋
秋と言えば、次のものが挙げられるでしょう。
秋のイベント
-
ハロウィン
- 地震・台風対策
①ハロウィンに関連する株
ハロウィンなら、仮想グッズ・コスチュームやディズニーランド等の需要が高まります。
そのため、以下の企業の業績が上がると考えられます。
ハロウィンで業績の上がる企業
- パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
- オリエンタルランド
これらはハロウィンの時期、つまり10月に入る前に買っておけば上がる可能性の高い株と考えられます。
②地震・台風対策に関連する株
秋に起きやすい地震・台風に備えるために、地震・台風の対策グッズ・インフラ整備等の需要があります。
そのため、以下の企業の業績が上がる可能性があります。
防災関連で業績の上がる企業
- ウェザーニューズ
- 能美防災
- ショーボンドホールディングス
- ライト工業
これらは地震・台風が起こりやすい9月に株価が上がる可能性があると思ってチェックするといいかもしれません。
冬
冬と言えば、次のものが挙げられるのではないでしょうか。
冬のイベント
-
クリスマス
- 冬のレジャー
- 防寒対策
①クリスマスに関連する株
クリスマスには、ケーキやおもちゃ・ホビーへの需要が高まります。
そのため、以下の企業の業績が上がると考えられます。
クリスマスで業績の上がる企業
- 不二家
- J. フロント リテイリング
- 三越伊勢丹ホールディングス
- 高島屋
これらはクリスマス、つまり12月に入る前に買っておけば上がる可能性の高い株と考えらえます。
②冬のレジャーに関連する株
冬のレジャーとして代表的なものがスキー・スノボ。
それらの関連グッズ、スキー場等の需要が高まります。
そのため、以下の企業の業績が上がると考えられます。
冬のレジャーで業績の上がる企業
- アルペン
- ヒマラヤ
- デサント
- ミズノ
- 日本スキー場開発
これらはスキー・スノボシーズン、だいたい11月に入る前に買っておけば上がる可能性の高い株と考えられます。
③防寒対策に関連する株
冬の防寒対策として、暖房器具、エアコン等への需要が高まります。
そのため、以下の企業の業績が上がると考えられます。
防寒対策で業績の上がる企業
- パナソニック
- 富士通ゼネラル
- デンソー
- 三菱電機
- エディオン
- ダイキン
- 東芝
これらは、だいたい11月に入る前に買っておけば上がる可能性の高い株と考えられます。
季節株を買う際の注意点
ただ、季節株を買う際に注意すべき点があります。
それは、以下の2点です。
季節株を買う際の注意点
-
早い段階で既に株価に反映されていないか
- 投資家の思惑買いで株価が動いていないか
注意点1.「早い段階で既に株価に反映されていないか」
もし株価が上がる状況が来るとしても、実際にその状況が訪れた時には株価に反映されている可能性があります。
ただ、それを見分けることは簡単ではありません。
需要時期の値上がりが株価に織り込まれているか知るためには、できるだけ長いスパンでチャートを見ることをオススメします。
もし、既に織り込み済みの株価であるなら、過去も同じ動きをしている可能性があるからです。
注意点2.「投資家の思惑買いで株価が動いていないか」
また、投資家が実際の業績以上に企業を過大評価して株価を高めたり、反対に株価を低くする可能性があります。
(季節株に限らず言えることですが)
その場合にその相場が季節株の適正価値と信じない目を養いましょう!
相場が適正な株価を示しているか知る場合についても、やはりできるだけ長いスパンでチャートを見ることをオススメします。
過去と違う動きをしている場合に、その相場が正しいかどうか確かめるきっかけになるからです。
まとめ
今回は、季節株の特徴と季節株の実際の例をご紹介しました。
春・夏・秋・冬のイベントごとに企業の具体例を挙げましたが、ここに載せていないイベント・行事はまだまだあります。
「この時期はこの商品・サービスの需要が高まる」と思ったものがあれば、ぜひその関連企業を調べてみてください。
それはもしかすると、あなたの利益を増やしてくれる上質な季節株かもしれません。