- サーチコンソールの活用方法が分かる!
- サーチコンソールの基本機能が分かる!
この記事は、「サーチコンソールを導入したものの、使い方が全くわからない、どうやって活用したらいいの?」という方に向けて、サーチコンソールの基本機能と、その活用方法についてご紹介します。
サーチコンソールを使えば、Googleからのサイトの評価が確認でき、ユーザーのみなさんがどんなキーワードを使って、自分のサイトを訪れているのかも確認できるので、サイトを改善する際の参考になります。
まだ導入が済んでいないという方は、こちらの記事を参考に、すぐに導入してください!
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5分でできる!サーチコンソールの設定方法!
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それでは解説致します。
Contents
サーチコンソールで使う基本用語
サーチコンソールの基本機能を解説する前に、サーチコンソールを使うにあたって、よく使う用語について、ご紹介いたします。
サーチコンソールでよく使う用語は次の通りです。
クロール
Googleでは、ロボットを使ってインターネット上にあるありとあらゆるサイトを訪問し、ページを巡回してデータを収集しています。この作業を「クロール」と言います。
自分のサイトがクロールされなければ、WEB上にそのサイトが存在しないことになってしまうので、いつまでたってもアクセス数が伸びないという事態に陥ってしまいます。
Googleで自分のサイトを検索しても全然ヒットしないということがあると思いますが、それは、この「クロール」がまだされていないことが原因です。
記事を書いて何もしないままだと「クロール」がされるのにかなり時間を要するのですが、サーチコンソールの機能を使えばすぐに「クロール」をしてもらうようGoogleに要請することが可能です。
是非、サーチコンソールを活用して、Googleにたくさん「クロール」してもらいましょう。
ちなみにクロールするロボットプログラムを「クローラー」と言います。
インデックス
サイトが「クロール」されれば、Googleのデータベースにサイトの情報が登録されます。この作業のことを「インデックス」と呼びます。
「noindex」という言葉は、「インデックスしない=表示しない」ということになります。
インデックスされていないということはGoogleにはWebページを認識されていないということなので、キーワードで検索しても表示されません。
しっかりとしたサイトを作っているのに、なかなかGoogle検索で上位表示されないという方は、一度「noindex」でサイトを更新していないか確認してみて下さい。
クリック数
サーチコンソールでは、「クリック数」が一つの指標として扱われています。
これは、Googleの検索結果に表示された自分のサイトのページURLをユーザーがクリックした回数を指します。
検索結果で上位に表示されればされるほど、ユーザーのクリック率が高くなると言われています。
ちなみに、検索結果から自分のサイトへ流入してサイト内の内部リンクなどをクリックしても、サーチコンソールの「クリック数」には反映されません。
あくまでも、検索結果からクリックされた回数をカウントしています。
表示回数
サーチコンソールでは、「表示回数」というものが一つの指標として扱われています。
これは、ユーザーのGoogleの検索結果に自分のサイトのページが何回表示されたかを意味しています。
ユーザーがクリックしなくても、検索結果画面に表示されていればカウントされます。
例えば、Google検索の1ページ目に1~10位までが表示されていたとして、自分のサイトが10位で表示されていた場合、ユーザーが1位の記事しか閲覧しなかったとしても、「表示回数」としてカウントされます。
サイトマップ
サイト内のコンテンツを分かりやすく示したものが「サイトマップ」です。
サイトマップには次の2種類があります。
HTMLサイトマップ | ユーザーに対してサイトの構成を紹介するためのページ(例:カテゴリーごとに記事がまとめられているページなど) |
XMLサイトマップ | 検索エンジンにクロールして欲しいURLリストがXMLファイルとして作成されたもの |
記事数が500記事以下であれば、HTMLサイトマップでも十分クローラーが機能するのですが、記事数が多くなればなるほどクローラーが巡回するのに時間がかかるので、クローラーに巡回してほしいページを要約したXMLサイトマップがクローラーの巡回に効果的だと言われています。
大規模なサイトを運営されている方は、XMLサイトマップを設定している方が望ましいでしょう。
サーチコンソールの基本機能と活用方法
さて、基本的な用語について整理できたところで、サーチコンソールの基本機能と、活用方法について解説致します。
サーチコンソールの基本機能は、次の通りです。
ここでは主に使用する機能とその活用方法について解説致します。
検索パフォーマンス
Googleで自分のサイトのページがどのように検索されているのか、どのくらい表示されて、どのくらいクリックされたのかを確認する機能が、「検索パフォーマンス」です。
上の図の通り、検索パフォーマンスでは、次の指標を確認します。
クエリ | ユーザーがGoogleで検索したキーワード |
クリック数 | ユーザーの検索結果画面に表示され、自分のサイトがクリックされた回数 |
表示回数 | ユーザーの検索結果画面に表示された回数 |
CTR | CTR(Click Through Rate)でクリック率を表す(表示回数のうち、クリックされた割合を表す) |
掲載順位 | Googleの検索結果画面に表示される自分のサイトの平均掲載順位(あるクエリで上から何番目に掲載されているか) |
この機能を使えば、自分のサイトのページがどういったキーワードで検索されてユーザーに見られているのかを確認することができます。
こちらが意図していたキーワードで検索されているかを確認したり、意図していなかったキーワードを発見することが可能です。
意図していないキーワードで多く見られている場合もあるので、そのキーワードを軸に新たなコンテンツを作成することも可能です。
活用方法
検索パフォーマンスでは、自分のサイトのページが、どのようなクエリで検索されて、ユーザーに見られているかを確認しましょう。
例えば、Google検索で上位表示されている記事は、それだけ多くのユーザーに見られる可能性が高い記事なので、リライトすることで、コンバージョンを高めることが可能です。
例えば、上の図の上位のクエリを確認してみて下さい。
「肝油ドロップ 肌荒れ」で、平均上から4番目に表示されていることがわかります。
このユーザーは、肌荒れを気にして、肝油ドロップの購入を検討していることがわかるので、肝油ドロップが肌荒れにどのように効果的なのかを訴求する記事に修正すれば、ユーザーの興味関心にあった内容にすることができます。
また、肌荒れに関連する内容を内部リンクで設置すれば、ユーザーのセッション数を上げることも可能です。
また、一つのキーワードで上位表示されたなら、そのキーワードに関連する記事を増やすことで、そのキーワードのジャンルの上位を独占させることも可能です。
最終的にそのページで、アフィリエイトや自社商品の販売につなげたい場合は、そのページをGoogleアナリティクスを用いてコンバージョン測定しましょう。
コンバージョンにつながっていなければ、クエリとページ内のコンテンツが合っているかを確認したり、直帰率が高ければ導線を見直したりして、コンバージョンにつながる可能性を模索しましょう。
まとめると、検索パフォーマンスは、次のステップで活用するのが良いでしょう。
検索パフォーマンス 活用ステップ
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上位表示されているページとクエリの確認
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クエリから、記事をリライト
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その記事に関連する内部リンクをページに貼る
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その記事に関連した新しい記事を書く
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Googleアナリティクスを用いて、コンバージョン率を測定する
URL検査
Search Console 画面の左メニューにある「URL検査」は、ページのURLを入力して使用します。
URLを入力すると、そのページの「インデックス」、「カバレッジ」、「モバイルユーザビリティ」、「サイトリンク検索ボックス」の検査結果が出ます。
これらの用語の意味は次の通りです。
インデックス | Google検索エンジンに登録されること。「登録されています。」と表示されていれば、クロールが完了しています。 |
カバレッジ | インデックスの網羅率を指します。サイトやページがどれくらいインデックスされているかを確認できます。 |
モバイルユーザビリティ | スマホやタブレットなどのモバイル端末からアクセスしているユーザーの使い勝手を確認できます。モバイル用の表示がされるかなどが指標となっています。 |
サイトリンク検索ボックス | 検索結果にウェブサイトが表示されると、そのサイトを対象とした検索ボックスが自動的に表示されます。 |
活用方法
URL検査では、Googleのデータベースにそのページがきちんとインデックス登録されているかを確認できます。
例えば、投稿したばかりの記事の場合、まだクロールされていないので、インデックス登録されていないことが確認できます。
なかなか自分のページがGoogle検索にひっかからない場合は、そのページがインデックス登録されているかなどを、このURL検査機能を使って確認しましょう。
カバレッジ
「カバレッジ機能」では、Googleがクロールして取得できなかったウェブページをエラーとして表示します。
サイトやページがクロールされないと Google 検索結果に掲載されないので、クロールエラーを確認してアクセス改善につなげることができます。
ステータスは4種類で、「エラー」、「有効(警告あり)」、「有効」、「除外」、に分かれています。
ステータスがエラーの場合、以下のようなことがわかります。
ステータスがエラーで確認できること
- 送信された URL のクロールに問題があります
- 送信された URL に noindex タグが追加されています
- 送信された URL が見つかりませんでした(404)
- サーバーエラー(5xx)
意図的に「noindex」にしているページは問題ありません。しかし、意図しないエラーが出ている場合は該当箇所をクリックすると、問題の詳細を確認できます。
活用方法
ここでは、4つの指標を使って、サイトに異常がないかを確認してください。
エラー | indexされていないページや箇所あり。意図的にnoindexにしていない限り、なるべくエラーが少ない方がよい。 |
有効(警告あり) | indexされた一方で、サイト運営者として注意すべき問題があるページや箇所あり。noindexにしているのに、リンクなどからクロールされている場合などがこれにあたる。 |
有効 | indexされているページ。 |
除外 | 意図的にindex登録しなかった箇所やページ。明示的にnoindexにしているページなどがこれにあたる。 |
エラーや、除外のページは、有効のページと重複している場合が多いので、エラーや除外をそれ程気にする必要はありません。
それよりも、有効の数を確認しましょう。
自分がindexしているページ数が有効になっていれば、それでひとまずは問題ありません。
余裕があれば、エラーや除外に異常がないか確認していきましょう。エラーの解消法は公式ヘルプをご確認下さい。
サイトマップ
冒頭の用語説明でも紹介しましたが、ここでのサイトマップはクローラがサイトを巡回するための「XMLサイトマップ」を指します。
サイトの構成が変わったりページを増やしたりした時に、サイトマップ(sitemap.xml)を Google に送信することで、ウェブサイトが現在どのような構成かを伝えることができます。
サイトマップを送信しておくと、検索エンジンは通常よりも早くクローラを行うので、作成したページがindexされやすくなるので、記事を更新したら、送信するようにしましょう。
sitemap.xml が Google に正常に認識されると、ステータスに「成功しました」と表示されます。
活用方法
サイトを更新したら、更新したページのサイトマップを送信しておきましょう。
送信することで、早めにクローラーがサイトを巡回してくれます。
ウェブに関する主な指標
「ウェブに関する主な指標」では、サイトの表示速度について確認することができます。
Googleはユーザーへの広告料で収益を上げているので、上位表示されているサイトの読み込みが遅いことは、Googleにとっては、検索エンジンであるGoogleの評価を下げることになります。
そのため、サイトの表示速度もサイトの評価項目になります。
速度が重要な理由は、公式ページでは以下のように記されています。
ページのパフォーマンスが重要な理由
ウェブに関する主な指標レポート
ページの読み込みに時間がかかると、直帰率に深刻な影響を及ぼします。具体的には:
・ページの読み込み時間が 1 秒から 3 秒に増加すると、直帰率は 32% 増加します。
・ページの読み込み時間が 1 秒から 6 秒に増加すると、直帰率は 106% 増加する。
活用方法
ただ、この指標は、アクセスのデータ量がある一定量ない場合は確認できません。
その場合は、Googleが無料で提供している「PageSpeed Insights を試す」を活用しましょう。
「PageSpeed Insights」では、サイトスピードを100点満点中何点かを評価してくれます。
スピードの改善方法についても上の図のように示してくれるので、点数が芳しくない方は、それを参考にサイトスピードを改善しましょう。
サイトスピードを上げることで、ユーザーのアクセス中の離脱を防ぐことができます。
モバイルユーザビリティ
「モバイルユーザビリティ」機能では、スマートフォンでウェブサイトを表示した際の問題を示してくれます。
活用方法
エラーが出ていれば次の表示がステータスに表示されます。
エラー時に表示される内容
- テキストが小さすぎて読めません
- クリック可能な要素同士が近すぎます
- コンテンツの幅が画面の幅を超えています
エラーが出れば該当ページが表示されます。
近年では、モバイルユーザーが大部分を占めているので、モバイルユーザーの利便性も大きなサイト評価項目の一つになってきます。
エラーが出ていないか、こまめに確認しましょう。
リンク
「リンク」機能では、サイトのリンクに関する情報を確認できます。
外部リンクや、上位のリンク元のサイト、内部リンクなどが確認できます。
活用方法
「外部リンク」がそのサイトの人気や信頼性を図る要素で、信頼性の高いドメインからのリンクであれば、評価が高くなります。
「内部リンク」はそのサイト内でのそのページの重要度を図る要素です。
サイト内で重要なページは、内部リンクを増やすことで、重要度をGoogle側に示すことも可能です。
自分のサイトがどのような外部サイトに評価されているか、自分のサイトの中では、どのページが重要なページになっているのか、リンク機能を用いて確認してみましょう。
まとめ
今回はサーチコンソール(Search Console)基本的な機能とその活用法について紹介しました。
サーチコンソールは、SEO対策をするには必須のツールです。
サーチコンソールの情報を使えば、サイトをどのようにすればより効果的に運営できるかということを具体的に検討できます。
サイトの運営に行き詰まっているという方は、是非、サーチコンソールの上記の機能を使って自分のサイトを分析してみて下さい。