- 仕手株を見分ける方法がわかる
- 仕手株の売買で具体的に利益を増やす方法がわかる
皆さん、株には慣れましたか?
まだ株を始めて間もないという方の中には、「なんとなく」とか「雰囲気で」株を選んでいる人もいると思います。
実際、投資センスのある人は、そのように自分の感覚だけで株を選んでも順調に結果を出していることでしょう。
ただ、そのように初めから上手くいく人はほんの一握り。
スポーツと同じで、株だって努力しなければ上達しません。
先に勉強をして、何度も実践するほかありません。
関連記事では、皆さんに株に関する指標をどのように活用するかをお伝えしました。
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株初心者必見!1番最初に知ってほしい指標の使い方
ですが、もしかすると指標やら数字やらを読み解くのは、自分の性に合わないという人もいるのではないでしょうか。
そんな人のために、今回は「仕手株」で値上がりする銘柄を見つける方法をお話しします!
Contents
仕手株とは?
「仕手株」とは何でしょうか?
まずは、「仕手筋」というグループから順にご説明します。
仕手筋とは、「大量の資金を使って株価を恣意的に釣り上げる集団」のことを言います。
仕手筋の目的は、安い単価で買い占めた株を高価格で売りさばき、巨額の利益を得ることです。
仕手株とは、その仕手筋がターゲットとしている銘柄の株式のことです。
仕手筋の取引の流れは以下のような流れが多いです。
仕手筋の取引の流れ
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ターゲットの会社の株を、周りにバレないように少しずつ買う
- ある程度株が集まれば、一気に株価を高騰させるためにより大量の株を買い集める
- 株価の上昇により市場の注目が集まり、ますます株価の上昇に勢いがつく
- インターネットなどで情報操作し、いかにもその会社が好調というイメージを作る
- 他の一般投資家が大量に購入したタイミングで売り抜いて利益を確定させる
このように他の投資家は、仕手筋にまんまと乗せられて大損をしてしまうわけです。
仕手株を見分ける方法
これから、上で出てきた仕手株をどのように見分けるかについてお話しします。
仕手株への投資には、いち早く仕手筋の不自然な動きに気付いて、大胆にその銘柄の買いに移ることが不可欠です。
初期の段階で買いに成功すれば、利益は大きく、リスクは小さくなります。
では、どのように仕手株を見つけるのか?
コツは大きく分けると2つです。
小規模な会社の株に焦点を当てる
仕手筋のターゲットとなる銘柄としては、規模の小さい株が上げられます。
仕手筋といえど資金は有限です。
ですので、なるべく少ないお金で効果的に株を集められる銘柄を狙います。
次の要件を満たせば、その規模感の小さい株に当てはまるといえるでしょう。
ポイント
- 発行済株式総数が少ない
- 株価が500円以下
- 資本金が小さい
- 大株主などの安定株主の保有する株が過半数を占めている
つまり、企業価値が比較的小さく、株の操作が行いやすい会社によく見受けられる傾向です。
出来高と株価の動きに注目する
もう一つの仕手株を見極める方法。
それは、市場の動き、特に出来高と株価の動きのチェックです。
株価は理屈に合わない値動きをする場合があります。
これは仕手株に限った話ではなく、どんな銘柄の株にも言えることです。
しかし、特定の銘柄にこのような不自然が連日で続けば、それは何者かの意思としか考えられません。
仕手株と判断できるパターンは次の2つです。
パターン
- 上がるような情報がないのに少しずつ上昇している
- 買い手が自分たちの操作する株を集めるような買い方をしている
これらは普段見ているような銘柄のものでなければすぐには察知できないでしょう。
私たち個人投資家が仕手株だと気づくタイミングはいつか?
それは株価サイトの値上がり率ランキング上位に現れてからがほとんどのはず。
ですが、値上がり率ランキングを毎日欠かさずチェックすることで、上の2つのパターンを見極められます。
そして、多くの一般投資家が注目するよりも早く発見することが可能になるのです。
ここで上のパターンを具体的にどのように発見するか説明します。
上がるような情報がないのに少しずつ上昇している
まずは値上がり率と出来高に注目しましょう。
もし値上がり率が大幅にアップ、もしくは出来高が急激に増えていれば、仕手筋がそこを狙って大口で購入している可能性があります。
その場合、インターネットや新聞で上昇材料があるかを入念にチェックしましょう。
「あれ?この会社のニュースどこにもやってないけど・・・」
もしそう思ったなら、上がる材料がないにも関わらず株価が上がっていることになります。
この場合は連続して年初来高値を更新していることもしばしばあります。
たいていの一般投資家は、値上がり率が高くなりはじめた段階では、先行きが不透明なので購入を避けようとするでしょう。
株の値動きに少しでも違和感を覚えれば、少量でもいいので購入しておくことをオススメします。
もし仕手株だという予想が当たっていれば、そこからも株価は伸び続けます。
そして株価が上昇し続けるなら、株の買い増しを行い、利益を最大限増やしていきましょう。
様子見に具体的な期間はありません。
ただ、景気が悪いときは仕手筋も他から注目されないように、株価をあえて低めに抑えようとします。
そのため、見切りが速くなりすぎないよう注意しましょう。
買い手が自分たちの操作する株を集めるような買い方をしている
また、仕手筋はある程度自分たちの購入した株を増やしてから、株価を急上昇させようと企んでいます。
その株の収集には、次の2つのケースがあります。
ケース
- 長期にわたる場合
- 一気に購入する場合
長期にわたって株を集める場合。
これは、一般投資家が設定していた注文価格より少しずつ価格帯を吊り上げていく手法です。
高めの一定相場を作って、そこの取引が終われば、より高めの一定相場で取引をさせる。
仕手筋はこれを繰り返すのです。
一気に株を集める場合。
この場合、まず仕手筋がどんどん高値で株を購入します。
そうすると出来高が急増し株価も一気に上がります。
そのため、出来高ランキングや値上がりランキングに瞬く間に躍り出ることになるでしょう。
試しに、上のどちらかの売買を注文板から探し出してみてください。
それは裏で仕手筋がその株をターゲットにしている可能性が高いのです。
仕手株を買うタイミング
仕手株の見つけ方まではお話ししました。
では、このような兆候を発見した場合、どこで買いを入れるべきでしょうか。
仕手株である銘柄を見極められさえすれば、後はその株を買うだけです。
ただ、仕手株と思しき株を買うときは、なるべくリスクを抑えるべく購入時期を検討する必要があります。
ここからは、オススメの買いタイミングを3つご紹介します。
買いタイミング1.相場が一定の範囲で作られているとき
まず、相場がある一定の範囲に限定して作られているときを狙いましょう。
逆に言うと、相場そのものが大きく上昇、もしくは大きく下落しそうなタイミングでは、仕手株の購入を控えておく必要があります。
なぜなら、上昇時は仕手筋が株価を吊り上げても、一般投資家がそれに食いつきにくくなっているからです。
たしかに、下落時は仕手筋が株価を上げると注目を浴びることにはなります。
しかし、多くの投資家は含み損により消極的になり購入を控えます。
そのため売り注文が成立しにくい状況なのです。
ですので、仕手筋は相場がある一定の範囲に限定して作られているときに限って動くのです。
皆さんもそのタイミングを狙うようにしましょう。
買いタイミング2.動きのなかった株が動いたとき
また、これまで動きがなかった株価が突然動き出したとき、とりあえず買ってみることをオススメします。
だいたい株価が5%以上上昇した日が絶好の機会です。
仕手株の場合、こうした大幅な株価上昇の発生日以降、この株価を下回ることはほとんどありません。
つまり、株価の動き出した日の翌日が一番の買いタイミングと言ってもよいでしょう。
買いタイミング3.売り注文がなくなるとき
最後に、買いのタイミングとしては、売り注文がなくなる相場も狙い目です。
そもそも株価は、出来高の増減に左右されやすいものです。
出来高が増加すれば上昇、出来高が減少すれば下落する傾向があります。
出来高が減少しているにもかかわらず、株価が落ちない。
もしそんなことがあれば、それはもう下落の余地がない、つまり底値であるという意味なのです。
仕手株を売るタイミング
仕手株を買って予想通り株価が上昇すれば、後はもちろんなるべく高値で売り抜く。
最後は仕手株売却のタイミングです。
仕手株は通常よりも動きが速いです。
そのため、乗り遅れれば一気に売る機会を逃してしまいます。
ここでは、簡単に最も効果的な売りタイミングを2つお伝えします。
売りタイミング1.ネット上で注目されるとき
まず、ネット上で仕手株が注目され話題を集めるようになれば、それは売りの合図です。
ネットの掲示板は耳障りのいい内容ばかりが書き込まれている場合が多いです。
そのため、「まだまだ株価が上がるのでは」と売りを躊躇してしまいがちです。
しかし、その書き込みをしている人たちが仕手筋ということもしばしばあります。
仕手筋は、その書き込みを鵜吞みにした人たちの買いを誘って売り抜こうとしているわけです。
皆さんは決してその情報に踊らされてはいけません。
むしろ、仕手筋が売りの段階に入っているその時が、私たちからしても売りに移るベストなタイミングなのです。
目安としては銘柄の名前が情報として上がった日から3日以内です。
そのタイミングが、売りの頃合いと考えてよいでしょう。
売りタイミング2.出来高の金額が高いとき
もう一つ、売りのタイミングと考えてよい状況があります。
それは、出来高の金額が高いときです。
仕手筋は株を大量に保有しています。
そして、それを売るためには大規模な出来高の市場が必要です。
つまり仕手筋にとっての最も利益を生み出したいと思う相場は、大規模出来高の相場なのです。
ということは、私たちにとっても、その大規模出来高の相場は絶好の売りの機会なのです。
具体的な目安は、安定株主以外の保有している株、つまり固定株ではない流動株の株式数です。
このレベルまで出来高が近づけば、売ることを意識した方がよいでしょう。
まとめ
今回は仕手株についてお話ししました。
仕手株とは意図的に操作されている株のことで、裏で仕手筋が手を引いています。
そんな仕手株を逆に利用して利益を得ようということでした。
今回のアドバイスは、要約すると下の4つです。
まとめ
- 規模の小さい会社の株が仕手株のターゲットになりやすい
- 仕手株を見つけるには、出来高と株価の値動きに注目しよう
- 相場全体の変動が小さい時、株価が突然上昇した時、売り注文がなくなる時が買いのタイミング
- その株の情報がネットに出回った時、出来高が高い時が売りのタイミング
このことを念頭に置いてもらえれば、仕手株で大きな利益が望めるかもしれません!
あなたの今後の株式投資がより豊かになることを期待しています!