- 下がる可能性の高い株の種類を知れる
- 下がる可能性の高い株の見分け方がわかる
何かやり方が違うのかな…
下がる株には実はいくつか共通する特徴があるんです。
最近では株式投資もすっかり私たちにとって身近なものとなりました。
専門トレーダーしか手を出せないという印象も薄くなっています。
私の周りでも株の話をよく耳にします。
その中でも一番多く聞くフレーズがあります。
「私の持っている株に限って下がっている」
皆さんの中にもそう感じたことがある方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
お金を増やすために始めた株なのに、逆に少なくなってしまうというのはつらいですよね。
そこで今回は、株初心者は絶対に買ってはいけない株の特徴についてお伝えします。
特徴①値動きが激しい株
1つ目は、値動きが上下に激しい株です。
これは株初心者には購入を避けてほしい株です。
私も一度痛い経験したことがあります。
ある食品会社の株を見ていると、午前中に株価が急落。
それが午後に入ってすごい勢いで株価が上がり続けていました。
そのチャートを見た私は、
「勢いそのままに上がり続けるに違いない!」
そう信じて500株だけ成行価格で購入したのです。
しかし、すぐさまチャートが右肩下がりに急落。
その後も何度か上がったり下がったりを繰り返していたのですが、結局私の購入単価を上回ることはありませんでした。
結局、数日後に泣く泣く損失を出しながら売却する羽目に。。。
短期で、特に1日で株売買をしようとする場合、短いスパンで動くチャートを予測しなければなりません。
長期の予測と異なり、会社の業績以外のノイズ、つまり他の投資家の売買意志が株価に大きな影響を与えます。
その結果、チャートが非常に読みにくくなるのです。
もしもその日の株価が午後に入ってもずっと上がり続けるのなら、他の投資家も買い需要の方が高いと判断しているのでしょう。
きっと、1日中上がり続ける可能性が高いといえます。(取引終了間際を除いて)
しかし、そうでないなら投資家の買いと売りのどちらが優勢が判断することは難しくなります。
そのため、短期間で値動きが乱高下している株の購入は、短期での株売買によっぽどの自信がある方以外にはオススメできません。
特徴②話題性のある株
2つ目は、話題性のある株です。
具体的にはネットニュースやTV、ネットの株専門掲示板で話題に上がっている株になります。
投資家全体の注目度も高くなるので、話題になっている間は出来高も高くなり株価も変動しやすくなります。
その場合、1つ目に挙げた株と同じで短期で株価のチャートの動きが激しくなるので、予測が難しくなってしまいます。
話題性のある株は、上昇の角度も急ですが、下げ方も同程度もしくはそれ以上の勢いで下落していきます。
ですので、買い時を誤ってしまうと大損害を被りかねません。
また、株に関わらず、様々な投資初心者に共通することですが、初心者はネットやTVで流れている情報を鵜呑みにしてしまいがちです。
しかし株式投資ではその行動はタブーです。
例えばですが、経済新聞などに載っている業界ごとの好調・不調な企業情報。
それらは多くの人が目にします。
そしてその情報から業績好調な企業の株を購入するとしましょう。
その方は株価が着実に上昇すると期待して購入したはずです。
しかし、実は想定通りにその株価が上がっていくことはほとんどありません。
なぜなら、ニュースなど多くの人の目に付くような形で情報が発信される頃には、株価にはその好条件・悪条件が反映されているからです。
つまり買おうとしたときには既にほぼ上がりきっている状態なのです。
もちろん大々的に取り上げられた日には一般投資家の買い需要が一時的に高まることもあります。
ですが、その影響は一瞬です。
むしろその企業の株をあらかじめ買っている大口投資家などが、この機を逃すまいと一斉に売りに転じることになります。
その結果、高値買いした直後に株価が一気に下降するという状況に陥ってしまいます。
そして、もっとマズイのはネットの掲示板だけを鵜呑みにして株を買うことです。
TVのニュース・経済新聞ならある程度の情報の信頼性が保証されています。
しかし、ネットの掲示板には不正確な情報、中には悪意による嘘の書き込みがされている場合もあります。
仕手筋が掲示板に根拠のない情報を記載し、一般投資家の大量の買いを待っているパターンもないとは言い切れません。
(前回の記事で仕手株に関する内容を取り上げています)
-
隠れたお宝発見!?仕手株で利益を上げるコツ
続きを見る
そうなると、まさに売り一択というタイミングで買いを入れてしまうということになりかねないのです。
ですので、話題性のあるホットな株は買いを控える、もしくは少量買いで様子見することを心がけましょう。
特徴③高配当株
3つ目は、高配当株です。
高配当株は他に比べて高い配当金を得られるので、お得感があります。
しかし、実際は高配当銘柄にはそれなりのリスクがあるのです。
それは高配当株は、インカムゲイン(株の配当収入)が高い分株価よりも本来の価値が目減りしているということです。
高配当銘柄として謳っている会社は、業績が悪い時でもなるべく配当金を減らさないようにしています。
株価を維持することで、投資家から一定の企業価値を保っていると思ってもらうためです。
なので、一時的な配当利回りが高いとしても、その配当を保てなくなった時には一気に株価も下がってしまう可能性が高いのです。
よく会社の利益よりも多額の配当金を出すことを「タコ足配当」なんて言いますが、タコ足配当はその典型です。
配当利回りが高さにつられて投資家が買いを入れるのですが、実際には会社の資本剰余金・利益剰余金から配当が出ています。
企業価値はどんどん下がっていき、その高額配当ができなくなった時には、ほとんどの場合株価が急落することでしょう。
そして、多くの場合は、今までのインカムゲインではカバーしきれないほどの株価下落が予想されます。
なので高配当に目がくらむと痛い目にあってしまうというわけです。
しかし、すべての高配当株が買ってはいけない株というわけではありません。
長年安定して高配当を維持してる会社はそれだけ利益を出せる実力があるという証です。
また、実際に本業の業績がよく、成長性も高い会社は今後も安定して高配当が期待できる会社ということです。
そんな将来性のある会社なら安心して購入できる株と言えます。
逆に、以下のような会社は今後も高配当を続けていける実力があるか疑ってかかるべきです。
危険な高配当の会社のポイント
-
配当利回りが5~10%以上である
- 1株当たり配当額が1株当たり利益を上回っている
高配当株を購入する際には、会社の企業価値を見極めて今後も高配当を維持できるかを判断する必要があります。
まだその見極めに自信がないうちは購入は控えておいた方がよいでしょう。
特徴④GC注記の株
最後は、GC注記の株です。
GC注記の「GC」とはGoing Concernの略称です。
企業が将来にわたって事業を続けていけるということを指し、GC注記とはGCに関する注記です。
つまり、
「企業が将来にわたって事業を続けていけること」が疑問視されるほどの状況に陥っており、その不安がどうあっても解消できない場合につく注意書き
と思っていただければ差し支えありません。
GC注記が該当する会社には、ネットに掲載されている財務諸表や決算短信を見てみてください。
「継続企業の前提に関する注記」という項目がありますので一目でわかります。
GCは実は、会計士が企業を調査する際に判断する項目です。
より詳しく説明すると、GCには以下の流れで深刻度のレベルが軽度か重度かに分けられています。
GCの手順
-
会計士がGCを確認し、問題ありと判断すれば企業側に対応策を講じさせる
- その対策案に会計士側がOKを出せば「重要事象」の記載だけで済ませられる
- もし対策案にも問題ありと会計士が判断すればGC注記を検討する
- この段階でまた企業に対応策を出させて、OKなら重要事象として記載する
- そこでも問題ありと判断すればここで初めてGC注記になる
簡単に言うと、軽度なら重要事象、重度ならGC注記になるのです。
GC注記に該当するということは、「この会社は業績や財務状況が芳しくなく、投資家に財務諸表上で説明する必要あり」ということを指しています。
近い将来倒産も視野に入れられている場合が多いので、当然ながらここへの投資は控えることが望ましいでしょう。
ただ、業績がそこから改善され、GC注記が外れるほどの回復基調がみられたとします。
そうなると企業は投資家から向けられる目も変わり買い需要が増加するので株価は一気に上がることが期待できます。
そのため、いずれGC注記が外れることを予想してその銘柄の株へ投資するという手もあります。
しかしながら、企業のGCに関する予測は専門的な知識が必要なうえ、倒産すると当然株の価値はなくなってしまいます。
やはり投資リスクは高く、これもやはり高配当株と同じくGCの見極めができないと思う方には購入はオススメできません。
まとめ
今回は株初心者にとって買ってはいけない株の特徴4つをお伝えしました。
まとめ
- 短期で値動きの激しい株
- 話題性のある株
- 高配当株
- GC注記のある株
これらはどれもついつい手を出してしまう株なのですが、どれも予測が難しくなるうえ、リスクがとても高くなります。
しかし、株に関する知識を培えば大きな利益を得られる可能性も秘めています。
株に慣れてくれば、これらの株への投資も考えてみてもいいかもしれません。